精神疾患をお持ちの方で家事ができないと悩んでいる方へ

お問い合わせ時に訪問看護に導入理由を訊ねると
家事のサポートをお願いしたいという方が
割といらっしゃいます。

身体の障害のかたと違って
精神の障害の方はなかなか家事をサポートしてくれるヘルパーさんの訪問を
行政がなかなか認めてくれない傾向にあるようです。

行政側のヘルパーの訪問は不要として判断される理由として
・通院はできているのになぜ家事はできないのか?通院の方が大変ではないか?
・犬や猫、ウサギなど飼育していて、動物の世話ができるのに自分の世話はできないのか?
・夫やお子様など家族がいるのなら、家族が家事をすればいいのではないか?
などなど
各自治体によって判断基準に差があることも感じるのですが

精神疾患のかたは体に器質的に異常があるわけではないのだけど
体が正常に動くわけではない、生理的な働きの異常があって動けないわけです。

ここでいう生理的というのは
自律神経系や脳内物質や各種ホルモンの働きのことです。

で、自律神経やホルモンというのは
以前お伝えしたように感情や感覚なのです。

でその感情や感覚はイメージに伴うものでも働いてしまうのです
過去の嫌な出来事を思い出したり、未来のことを案じて不安に思ったり
イメージしたとしても現実に体験しているような自律神経系の働きをしてしまうんですね。
そしてその働きによって
倦怠感や頭痛、肩こり腰痛などの身体症状はそのときに感じる感情や感覚の強さに比例します。

いくら理性が言い聞かせていたとしても記憶や感情を打ち消すことはできないので
忍耐とか根性とかは何も役には立たないのです。
自律神経失調症や鬱による身体症状は
精神力が弱いわけではなく、その方にとって過酷な体験をされた証拠でもあるんです。

当ステーションは家事サポートに関しては
導入時や体調がすぐれないときは行いますが
調子のよい時は一緒にやったり、見守りで利用者様に行って頂いています。
そして家事サポートだけでなく
傾聴や一緒に対処法を検討するなどして
苦痛症状が緩和したり不安が軽減するようにしていきます。

すると時間がたつにつれて
大概の利用者様は
訪問時に家事に割く時間よりも
傾聴に割く時間が増えていくんですよね。

自分の体験を他人に話すだけでも
調子が良くなるのは感情感覚が癒されて生理的な変化が起こるからなのですが。

なのでまずは精神疾患をお持ちの方で
掃除や洗濯などの
家事が思うようにできない方!

訪問看護を利用するという手もありますよ~

詳しくは当ステーション いずみケアホームページよりどうぞ

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